Since 1965 — 60th Anniversary
東大B&W部
60年の歩み
東京大学運動会ボディビル&ウェイトリフティング部(B&W部)は2025年、創部60周年を迎えました。駒場キャンパスのトレーニング体育館(トレ体)でバーベルを手に汗を流した仲間は、500人以上にのぼります。鍛えた、遊んだ、デカくなった——その積み重ねの60年を振り返ります。
History
年表でたどる60年
Honors
歴代の主な栄冠・記録
全日本学生ボディビル選手権 覇者
5人の全国王者
半世紀で5名の全日本学生ボディビルチャンピオンを輩出してきた。石井直方(1976)、江口武久(1984)、山本博省(1990)、楊楽陽(1997)、佐々木卓(2005・06)。いずれも全国の頂点に立った、部の象徴である。
パワーリフティング
団体と個人の記録
1970年、関東学生パワーリフティングで創部以来初の団体優勝。1990年には山本博省が全日本学生パワーと全日本学生ボディビルの二冠を制し、東大総長から奨励賞を授与された。二川憲昭・堤太郎・河合章博らが学生日本新記録を樹立している。
団体の連覇
黄金時代を支えた連勝
ボディビルでは1981年秋から87年春にかけて、関東学生・東日本学生の両選手権で団体優勝12連覇。2000年代にも関東学生ボディビルで団体5連覇(2004〜08)を達成し、東大運動会でも確固たる地位を築いた。
Interview
B&Wの教え、守り続ける
OB
ゴー・ハップジンさん
1953年シンガポール生まれ。東大工学部卒。ウットラム・ホールディングス代表、日本ペイントホールディングス取締役会長。2019年からB&W部基金を含む東京大学基金に毎年寄付し、東大基金の財政を大きく支えている。
私がB&W部に入部したのは1972年。当時はウェイトリフティングにひかれていました。長くは続かないだろう、1年か2年くらいだろうと思っていました。しかし半世紀が経った今でも、ほぼ毎日トレーニングし、同年代のほとんどの人よりも強くなっていると感じています。B&Wは間違いなく私の人生の大切な一部となり、感謝しています。72歳になった今も、筋力を維持するためのトレーニングを続けています。B&Wに感謝します!
It was 1972 and 53 years ago that I walked into TORETAI and signed up for B&W, being attracted to the ‘W’ part of the Club. I didn’t think it’d last very long, perhaps a year, maybe two. But half a century later here I am still at it almost everyday and feeling stronger than most of my age group. B&W definitely has become an important part of my life and I’m grateful. At 72, I’m still keeping an exercise regime that maintains my muscular strength. Thank you B&W!
Voices
OB・部長が語るB&W
筋トレは常識、隔世の感
OB・OG会長 矢折誠(1976年卒)
私が学生だった頃、筋トレは野球のピッチャーがするものとして軽視されることもありました。それが今では、健康寿命を延ばす上での重要性も見直され、一般の老若男女にとって当たり前のトレーニングとして広がっています。隔世の感があります。
筋肉という価値観の共有
部長 三田吉郎(1993年卒)
「東京大学」という大学に集う学生・教職員は、毎年移り変わっていきます。その実体は移りゆく人の集合体であり、変わらずに形作るのは「筋肉」という価値観です。B&W部は、その価値観を共有する仲間の集まりです。
The Hard Years
部員減、冬の時代を乗り越え
2000年にはついに新入部員がゼロになりました。しかし翌年以降、新歓に力を入れて部員を獲得。学生の運動部離れが進む時代にあって、2005〜08年には部員数が再び増え始め、次の黄金期を迎えます。
戦績面では、2000年代後半から2010年代にかけて、関東学生(春)・全日本学生(春)・東日本学生(秋)の各選手権で団体連覇を達成。ボディビル部門でも関東団体5連覇を飾るなど、東大運動会でも確固たる地位を築いてきました。2019年には久恒歩が世界クラシックパワー59kg級で一般男子世界3位に入り、一般日本記録を樹立しています。
In Memoriam
追悼 — 部を支えた二人
第5代部長
石井直方 元部長
東京大学名誉教授(筋生理学)/2024年8月20日逝去・69歳
「赤門のヘラクレス」と呼ばれた筋肉研究の第一人者。1973年にB&W部へ入部すると、同年秋の関東学生ボディビル新人戦でいきなり優勝。学生時代から輝かしい成績を残し、全日本学生ボディビルチャンピオンにも輝きました。「スロートレーニング」「マッスルメモリー」など筋トレ理論の開発でも広く知られ、B&Wの象徴であり続けました。
創設者
咲本佑一さん
B&W部創設者/2024年8月7日逝去・82歳
1965年10月、トレーニング体育館でバーベルを使っていた学生時代の仲間たちとボディビル&ウェイトリフティングサークルを結成し、第2代主将を務めました。「B&Wの名は神が定めたもので不滅」という言葉を遺されています。
「最も東大らしい部」
石井直方(1977年卒・第5代部長)/50周年記念誌への寄稿より
ボディビルやパワーリフティングはむしろ “the most intelligent sports” ではないか。より高度な身体表象のために筋肉を100グラム増やし、皮下脂肪を1mm減らす。今より2.5kg重いバーベルを挙げられるようにする。彼方にあるこれらの目標へ一歩ずつ近づくために、日々努力と工夫を重ねる——勉強と同じである。
バーベルが向上心を数値化する道具である限り、我がB&W部は「最も東大らしい部」であり、この歴史はさらに続くに違いない。
2025年度以前の活動記録 → 旧サイト(SeesaaWiki)

